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ギター関連担当営業の鈴木です。カントリーミュージック発祥の地、またGIBSONのお膝元ということで、私を含めミュージシャン、ギタリストにとってはまさに憧れの地、ナッシュビルでのNAMMショー!期待に胸を膨らませて乗り込みました。ギター/ベース、楽器関連がメインのショーとしては、ロスで行われている冬のNAMMショーに照準を合わせて商品開発をしているメーカーが多いようですが、それでもお馴染みのメーカーが新商品や豪華絢爛なショーモデルをこぞって出品しています。サウンドハウスが代理店を務めているPEAVEYは今回大きなNEWモデルの発表はありませんでしたが、近日国内上陸予定のセミアコースティックギター、JF-1を実際にプレイする事が出来ましたが、とてもエントリーレベルの価格とは思えない質感、しっとりとした深みのあるサウンドは驚異的でした。このモデルは本当に自信を持ってお奨め出来ます。是非ご期待下さい。
他のメジャーブランドでも、近年特に低価格帯ギターの充実ぶりには目を見張るものがあります。殆どのギターメーカーが、ギター、アンプ、小物を一つのパッケージにまとめたボックスセットをラインナップに加えてきています。中国製が中心となりますが、非常に価格が安く、一昔前までは考えられないほど品質も向上していることは間違いありません。ミュージックシーンの主流が猛烈なスピードでデジタルミュージックに移行している中、どのメーカーも若年層をメインターゲットに、ギター人口の拡大に力を入れているということを実感したショーでした。

大盛り上がりを見せた今年1月のWINTER NAMMとは対照的に、マイペースでアットホームな印象だった今回のナッシュビルで行われた最後のSUMMER SESSION。傾向としては他のショーで占める割合が高くなっているDTMやDJ系、照明の展示はごく僅かで、ほとんどがギター関連の展示。高級ギターから100ドル以下で販売されるようなギターまで、様々な展示があり、ギター関連についても多くのメーカーが中国へ進出しており、そのクオリティも上がってきています。ハンドクラフトメーカーが展示する美しく工芸品のようなギターに感動しつつ、これは良いギターだな、と思って良く見てみると、MADE IN CHINAといった具合に、中国やインドネシアで作られたギターの完成度とコストパフォーマンスの高さに驚くといったことの繰り返し。安くて良いものが手に入る、ようやくギターにもその時代が本格的に到来したことを肌で感じました。
今回、個人的には初めてのナッシュビルでしたが、他のトレードショーとは違い、ビジネス的な色合いが薄いショーに感じました。しかし新しいアイディアを取り入れた商品を扱う小さなブースでは、通りかかった人々になりふりかまわず積極的な売り込みをしていたのが印象的でした。自分達の商品に絶対の自信を持ちアピールするその姿が印象的でした。今回でナッシュビルでの開催は最後となりますが、MUSIC CITYという名の通り、町には音楽が溢れかえっているこの町からこのショーがなくなってしまうのは寂しい気がしますが、現実的には、会場の広さも限界、出展者も減少という現実からすれば、致し方ないのでしょう。
来年からWINTER NAMMと同じぐらいの規模にSUMMER SESSIONがなるかは未知数ですが、より大きな盛り上がりを見せてくれることを期待しましょう。


自分が初めて取材させていただいたのもナッシュビルのNAMMでした。小さな街だけれどもまた来たいと思わせる楽しい街。そこでのSHOWが今回で最後とはあまりにも残念でなりませんでした。久しぶりのナッシュビルはマイペースで、カントリー&ウエスタン、エルビスプレスリーとジャックダニエルという相変わらずの観光中心の街でした。朝10時には街中ですでにライブが始まっていて観光用の馬車が道路をのろのろと走る。3年前と変わらないが、やっぱり楽しい。SHOWも楽しかったのですが、以前行ったときよりも出展数が少なくなっていて、グッズも多く配ってはいませんでした。
ショウといえばお祭り騒ぎ的なナッシュビルでしたが、どことなく落ち着いた感じがあり、以前のようにバカ騒ぎが出来なかったのも事実です。ただ楽器を楽しむ事、音楽を楽しむ事に対する姿勢は変わっていなかったように思います。どうしても景気の話が先行しがちですが、今回のSHOWでは昔ROCKに目覚めた頃の自分を思い出しました。駅前の小さなレコード屋のショウウィンドウに数本並んでいるエレキギターをひたすら見入っていたり、音楽雑誌のライブフォトを切り抜き下敷きに入れたり、KISSのエースフレーリーと同じ形と色と言うことだけで通販で売っていたギターを本気で欲しいと思ったり・・・。今では考えられない程ストレートでピュアな心でROCKを聞き、ギターを買うのを夢見ていた自分を思い出したのです。誰もがきっとROCKをやるきっかけがあったと思います。どんなにビジネスライクになろうとも、どんなに現実の生活がそこにあろうとも、きっと抱えきれない夢を抱いてROCKを聞いていたはずです。その心を思い出してまた再び楽器を手にする人が増えることを願ってやみませんでした。
NAMM SHOW、ナッシュビルに行った事は、自分を原点に戻してくれたすばらしい体験でした。有難う、ナッシュビル。有難う、そしてGOOD BYE、NAMM SHOW ! !
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