大盛り上がりを見せた今年1月のWINTER NAMMとは対照的に、マイペースでアットホームな印象だった今回のナッシュビルで行われた最後のSUMMER
SESSION。傾向としては他のショーで占める割合が高くなっているDTMやDJ系、照明の展示はごく僅かで、ほとんどがギター関連の展示。高級ギターから100ドル以下で販売されるようなギターまで、様々な展示があり、ギター関連についても多くのメーカーが中国へ進出しており、そのクオリティも上がってきています。ハンドクラフトメーカーが展示する美しく工芸品のようなギターに感動しつつ、これは良いギターだな、と思って良く見てみると、MADE
IN CHINAといった具合に、中国やインドネシアで作られたギターの完成度とコストパフォーマンスの高さに驚くといったことの繰り返し。安くて良いものが手に入る、ようやくギターにもその時代が本格的に到来したことを肌で感じました。
今回、個人的には初めてのナッシュビルでしたが、他のトレードショーとは違い、ビジネス的な色合いが薄いショーに感じました。しかし新しいアイディアを取り入れた商品を扱う小さなブースでは、通りかかった人々になりふりかまわず積極的な売り込みをしていたのが印象的でした。自分達の商品に絶対の自信を持ちアピールするその姿が印象的でした。今回でナッシュビルでの開催は最後となりますが、MUSIC
CITYという名の通り、町には音楽が溢れかえっているこの町からこのショーがなくなってしまうのは寂しい気がしますが、現実的には、会場の広さも限界、出展者も減少という現実からすれば、致し方ないのでしょう。
来年からWINTER NAMMと同じぐらいの規模にSUMMER SESSIONがなるかは未知数ですが、より大きな盛り上がりを見せてくれることを期待しましょう。
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