CREST AUDIOは定番のSR用コンソールを展示していました。
このラックマウント型ミキサーはコンパクトながら豊富な入出力でフレキシブルにつかえるのが魅力。今回は回転ディスプレイでしたので裏もばっちりお見せいたします。
CRESTの新製品CKIシリーズは見なれたXLRやフォンといった端子がありません。代わりにモジュール構造の入出力端子とデジタルディスプレイを搭載。COBRA-NETで電源状態やゲインなど一括集中管理が出来る次世代パワーアンプといえます。
YAMAHAは、例年のごとく充実したブースで注目を集めていました。去年から今年にかけて発表されたデジタルコンソールのなかでもDM1000はコンパクトサイズと充実したインターフェースが魅力。また特にこだわって強化されたマイクプリアンプ部も大きなセールスポイントのひとつです。
そしてすっかり定番にになったO2R96はO2Rより大幅に機能を加えただけではなくミキサー本体から各セクションへアクセスしやすくなりサラウンドにも対応。今回のAESでもサラウンド関連の製品が目立ちましたがそのフラッグシップモデルといえるでしょう。
YAMAHAの新しいPCシリーズもCOBLA-NETを採用し、オプションのインターフェースで遠隔操作一括管理が可能。これからのハードウェアのネットワーク化と一括管理によって大規模なシステムでも一極集中して操作できる試金石だと言えます。
これも去年あたりから話題になっていたPMシリーズのニューカマー、PM5000。ホール、スタジアムクラスに対応できるコンソールが限られてきている昨今、この分野の新製品を新たに企画するという思い切った英断でしょう。ここも黒山の人だかりで写真を撮るのも一苦労でした。
コンサート用スピーカーシステムとして名高いEAWのブースはスピーカーはほとんど無し。代わりに大きくスペースを割いてデモを行っていたのがSONYなどと同じくシステムを一括管理するソフトでした。今までスピーカーやプロセッサーを製作していたメーカーは、そのノウハウを生かした方向転換の時期にきているなあ、と痛感しました。
業務用コンソールの最大手SSLからもさまざまな製品が出展されていました。これはデジタルブロードバンドに対応したコンソールでレコーディング用などとの大きな違いは、ディスプレイ表示のみでハードはシンプル。実際の放送ではレベル調整が主で、残りの操作はプログラミングされていることからシンプルな外観になっているのでしょう。
こちらはメーターなどがグラフィック表示されたコンソール。こちらはデジタルプロダクションコンソールと銘打った新製品です。
SSLの真骨頂とも言える大型ミキシングコンソール。このようなコンソールは大型のレコーディングスタジオでもない限りお目にかかることすら珍しいですが、AESショーでは実際に目の当たりにすることが出来ます。
こちらはそのアサインスイッチ。先ほどのブロードバンド使用とは打って変って全てハード。しかも細かい造りはスタジオ仕様ならではです。
またXLOGICシリーズとしてラックマウント式のプロセッサーも出展。これはチャンネルストリップでSSLがコンソールで培ったノウハウが凝縮された要注目の製品です。
こちらはモジュール式のパッチベイ。ELCOを使っているものがほとんどのバンタムパッチベイですがブロックモジュール式になっており、取りまわしのよさをアピールしていました。
STEINBERG NUENDOのブースではNUENDO2とさまざまな組み合わせの製品をアピール。
ヨーロッパが誇る高級コンデンサーマイクNEUMANNのブース。これはデジタルインターフェースを搭載したコンデンサーマイク。以前BEYERから発売されたことがありましたがこれはそのままPCに立ち上がっており実際に試聴することも可能です。
TLM103系のフラムをアレンジしたという新型マイクTLM127が登場。指向性切り替えが可能でより幅広い使用方法がセールスポイントです。
円卓にはNEUMANNの定番マイクがズラリ。全てボタンひとつで試聴可能です。
真空管マイクの最高峰M149TUBEです。こうしたマイクを普段試聴することは難しいですがここなら自由に出来るのです。
SENNHEISERは定番ダイナミックマイクのMD421MK2やMD431MK2を中心に展示。背面の吸音材とあいまって落ち着いたコントラストです。
ラベリアマイクの定番MKE2。ワイヤレスでも定番となっているこのマイクユニットもSENHHEISERの隠れたヒット商品です。
放送局などで愛用されているショットガンマイクも展示されていました。
SENNHEISERのワイヤレスもハーフラックを中心に展示されていました。日本のコンサートでも良く使われているマイクヘッドを搭載していますが、低価格帯のモデルも浸透するかがカギでしょう。
小さいブースながらも展示は充実していたFURMAN。これはさまざまなオプション類です。
これは大容量にも対応した電源モジュールです。
新しいタイプのヘッドフォンアンプも登場。以前よりチャンネル、コントロールも充実しており高級
キューシステム
に匹敵するネットワークを構築可能。
ヘッドフォンインターフェースのディトリビューションシステムモノラル、ステレオ両方に対応しておりフレキシブルなセッティングが可能です。
これはなんだ!!私は目が点になりました。1Uの中にディスプレイとスピーカーが内蔵されており映像、音楽両方モニターできるもの。特に野外ロケなどで重宝しそうです。DVDで接続しているようで小さいにも関わらずにくいやつでした。
電源モジュールも高電圧対応のもの、シーケンサーモデルなど多数展示されていました。
その中でもPCでモニターできるクリーン電源システムは常に電源の状態をモニターしながら適切な供給を行うシステムで、スタジオ関係者から特に大きな注目を集めていました。