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坂本: 10年以上前に当時LAに留学していた友人が、NAMMに行ってさまざまなミュージシャンに会えた事を、夢の様に語っていた事を思い出し、今回は自分がそのNAMMを体験出来るという事で、いったいどの様なミュージシャンに会えるのかと期待を胸に膨らませて行ってまいりました。 まずは会場の広さ、ブースの多さに圧倒されてしまいました。以前に行った事のあるPLAZA・SHOWの4〜5倍はあるのではないかという規模で、これは1日ではとても回りきれないなと。(しっかり3日かけて見てきましたが)特にギター・ベース関係ではこんなにも知らないブランドが多くあるのかと思い知らされました。 また、そのどれもが自分達のブランドに誇りを持ってアピールしているなという印象を持ちました。 ギターでは、PRSのギターに似たものが多いと感じました。やはりあのバランスが良く、弾きやすそうで高級感のあるデザインはみんな真似をしたがるのでしょうか。本家本元のPRSのブースでは、中を暗くして高級感たっぷりを演出していて思わず見とれてしまいました。 PEAVEYのブースでは、やはり表に飾ってあったWOLFGANGのカスタムメイドが目を引きました。特に木目を前面に出したオイル・フィニッシュのもの等は他のWOLFGANGとまた一味違っていてオリジナリティなかっこ良さがありました。ベースの方では低価格ながらスルーネック使用で、チョッパーのプル用にボディが削り込まれていて、且つ落ち着いた感じのデザインのモデルが非常にコストパフォーマンスに優れているなと感じました。近い内にサウンドハウスでもお目にかかれる事になるのでしょう。 そして、会う(見る)事の出来たミュージシャンですが、羅列しますと、 デイブ・ラルー(STEVE・MORSE・BAND)・・・・ベースを試奏していた時に気さくにサインに応じてくれた。 ブーチー・コリンズとバケットヘッド・・・・やたらとでかく、常に一緒に歩いていてかなり目立っていた。 ジョージ・リンチ・・・・PEAVEYのブースでのパフォーマンスはかっこ良かった。 マルコ・メンドーサ・・・・PEAVEYのブースでのフレットレスのプレイが素晴らしかった。 クリス・スクワイアとトニー・フランクリン・・・・AMPEGのブースで談笑していた。 ポール・スタンレイ・・・・きっちりとあのメイクをしてサイン会をしていた。 ダイムバック・ダレル(PANTERA)・・・・なかなかの迫力でサインに応じていた。 ジョー・サトリアーニ・・・・サングラスをしていても人の良さそうな感じでサインをしていた。 ミック・トンプソン(SLIPKNOT)・・・・いつもの不気味なお面を被ってサインに応じていた。 CHEEP・TRICK・・・・LUDWIGのブースでサイン会をしているベン・E・カルロスの周りに全員でたむろしていた。 スティーブ・ルカサーとジェフ・ワトソン(NIGHT・RANGER)・・・・気が付いたら隣で立ち話をしていた。 ポール・ギルバート・・・・歩いていてすれ違った。 ブラッキー・ローレス(WASP)・・・・女性連れでAMPEGやFENDERのブースを見てまわっていた。 リサ・ローブとドゥイージル・ザッパ・・・・PEAVEYブースでリハーサルに時間をかけていた。 ジョン・ペトルーシ・・・・ERNIE・BALLのブースでサインに応じていた。 マックス・カヴァレラ(SOULFLY)・・・・PEAVEYのブースで気さくにサイン会をしていた。 デイブ・エレフソン(MEGADEATH)・・・・なんと、PEAVEYのスタッフとして働いていた。 それから、なんと言ってもエディ・ヴァン・ヘイレン。別格という感じで、パフォーマンス会場のPEAVEYのブースは2時間以上前から人、人、人であふれ返って、大変な事になっていた。ただ個人的にはプレイを見れなかった事が残念。 他にも見る事は出来なかったが、マイケル・アンソニー、ビリー・シーン、ジェフ・ピルソン(DOKKEN)、スティーブ・スティーブンス、カーマイン・アピス、KINGS'X、TMスティーブンス、チェスター・トンプソン等数え上げたらきりが無い位のミュージシャンが来ていました。ミュージシャンに会いに行くだけでも、凄く楽しめるショウで、満喫してきたという感じです。 |
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岩本: PEAVEYのブースは本NAMM SHOWの中でトップ3に入る充実ぶりと感じさせられました。 特筆すべき点はカスタムショップ製WOLFGANGのバリーエション、展示数の多さ、完成度の高さには目を見張るものがありました。厳選された木材をふんだんに使用し、きめ細やかに仕上げられたペイント、塗装技術の高さによる出来映えは圧巻でした。又、空間系デジタルエフェクト内蔵の小型ギターアンプもあり、小型タイプとは思えない程の音厚感、すばらしい音を叩き出すものでした。内蔵エフェクトもデジタル特有の不自然さ(いかにもかかっていますという)を感じさせないもので個人的にとてもお気に入りの製品です。 有名ミュージシャンのサイン会も行われており、私が目撃したのはソウルフライのマックス・カヴァレラ、PEAVEYスタッフの中にはなんと元メガデスのデヴィッドエレフソンがいるではないですか。 今回のNAMM SHOW最大の目玉と言っても過言ではないエディー・ヴァン・ヘイレンによるデモライブがPEAVEYブース内にて行われました。予定開始時間の2時間前にはブースを一周する程の長蛇の列が!!!・・・。公衆の面前に登場するのは数年ぶりという事もあり当然といえば当然ですが人、人、人と何処からこんなに・・・と感じました。何とかライブ会場に潜入する事が出来た私は初の生エディー体験の期待を胸に、生ける伝説その人が現れるのを静かに待ちました。予定開始時間になってもエディーは登場しませんが、この辺は当たり前と予想済。しかし演奏ブースがさほど広くない上、興奮したエディー狂の人がたくさんいるのでブース内はサウナ状態。汗だくになり3kg位やせた頃(遅れること1時間強)ついに登場。ボロボロの服装を身にまといおどけた表情で照れくさそうにステージに現れました。演奏開始当初は調子が出ないのかつまずく部分も見受けられましたが、時間が経つにつれトレモロアームを駆使した超絶フレーズの連発でした。もう一点衝撃を受けたのが、5150II、5150SLの組み合わせにWOLFGANGをプラグインしただけのセッティングで恐ろしくすばらしい音を出していた事です。クランチ気味で高音域を強調した音質でしたが、どうしたらこんな音が出せるのかただただ驚くばかりでした。演奏時間は予想を上回る30分強、至福の時間を過ごさせて頂きました。 SHOW全体を通してDRUM、DTM関連のブースが多く見受けられ、DRUMメーカーブースを見学している殆どの人がマイスティックを持参し、各々お目当てのセット、シンバルなどを叩いておりました。またIBANEZブースも活気があり有名ミュージシャンも数多く来訪しておりました。確認出来ただけでもジョー・サトリアーニ、ポール・ギルバート、ダイムバック・ダレル、フランク・ギャンバレと、とても華やいだ雰囲気でした。通行人の中にも背の高い目立った2人組を度々見かけました。とてもユニークな服装をしているブーツィー・コリンズと本物かは分かりませんがバケットヘッドの異彩コンビです。サインや写真を求めるファンにも気さくに応対しており、とても好印象のお二人でした。 こうしておなか一杯の3日間を過ごし、機会があれば何度でも行きたいと感じさせられた、私の2003年NAMM SHOWは終了しました。 |
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