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PLASA 2001  in London

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さてやってまいりましたロンドン・プラザ・ショー!今年もここロンドンのEARLS COURTエキシビジョンセンターにて、9/9〜12の4日間、音響と照明の祭典が行われました。サウンドハウス特派員のサクライとサカモトが、今年のロンドン・プラザショーを皆様にお伝えいたします。
人ごみの中をかき分けて中へ入るとまずはWHITE LIGHTのブースにスポットライトがずらりと勢揃い!会場内の天井は大小無数の光の円ができていました。今回のプラザショーは照明機器が盛り沢山です。お楽しみに!
早速ありました!情熱の炎を見事にカモフラージュするDIABLO。とにかく会場の中はどこにいてもこの炎が目に入ります!こちらはLIGHTING TECHNOLOGYのブース。大会場にはこういうサイズの大きいDIABLOが似合います。炎の色も多岐にわたり、白・赤・青など様々でした。
これも大きい!これはスポットライトなんですが、サーチライトなんじゃないかと思うくらいのサイズです。会場の天井にくっきりと大きな光の円ができていました。このサイズならきっとどんなに広い会場でも力を発揮することができるでしょう。普段見ることのできないような、特大サイズの照明機器を間近で目にする事ができるのも、プラザショーの凄いところです。
ん?なんだ?DJミキサーにコントローラーにPC?実はこれMP3を使ったDJシステム。サウンドもモニターしてみましたが、CDクラスの高音質で現場での使用にも充分と思えました。また余計なモノを排除したこのシンプルなデザインの台も快適に使いやすく、デザイン的にもレベルが高い。東京のクラブでこんなにサイバーなDJブースを見られる日が来るのも近いかも!?
AMERICAN DJのブースにも行ってきました。これは新製品のターンテーブルでなんと逆回転が可能!担当の人もずーっとずーっとレコードを逆回転させていました。でも逆再生だから何の曲だかわからない!
また新たなDJプレイがここから生まれていくことでしょう。

AMERICAN DJ PROSCRATCH1。常に何人かがCDスクラッチや多彩なエフェクトをチェックしていました。メーカーの担当者がかなりキレのあるスクラッチをデモンストレーションしていて、我々特派員もついノッてしまいました。忘れてはいけないのはミキサーQMX2BPMとの相性もデザイン・機能共にバツグンだったことです。これはQ-STARTからスクラッチプレイとEQキルスイッチまで搭載したPROSCRATCH1専用のDJミキサーです。BPM計測も非常に早かったことが印象に残りました。
こちらも新製品のDJ用MP3コントローラー"PRO MIX"。DJミキサーも内蔵したこのPRO MIXはPCを接続するだけでDJができるすぐれもの!MP3の他にWAVファイルやオーディオファイルも再生可能で、ノートPCとセットにすればスペースも従来の1/2以下ですみます。発売が待ち遠しい製品の一つです。
ここもまた大照明システムです!全体的に大きな照明システムが目立った今年のプラザショー。このPULSARというメーカーも巨大な照明システムで目を引いていました。ムービングライトが並び、スクリーンに映し出される様々な模様の幻想的な世界に圧倒されてしまいました。またブースの中には巨大照明システム用のコントローラーやディマーなどが展示してありました。
次は噂のメーカーGEMINI。ここは常に有名DJがデモをおこなっていて、たくさんの人が集まっていました。何かメーカーとしての勢いを感じます。GEMINIはDJグッズの宝庫というほどDJミキサー・ターンテーブル・ヘッドフォンの展示が多かったです。このブースでは常にロンドンっ子のスクラッチ音が響いていました。
ご存知、CERWIN-VEGA!のブースです。STANTONの隣にあったこのブースで各スピーカーモデルを展示していました。また我々も見なれたこのどでかいボディは非常に安心感があります。ベガの重量級サウンドは我々も非常にお気に入りのサウンドの一つです。
すべてのスピーカーには細かな説明書きが貼り付けされていて、メーカーの細かな気配りが感じられました。V153を始め、お馴染みのモデルが勢ぞろい!お隣りのSTANTONのブースでお得意のDJ系サウンドを鳴り響かせていました。もちろん爆音!!!!!です。

今CDJ1000が話題のPIONEERです。CDJ1000が10台以上並んでいても、試聴の順番がなかなか回ってこないほど人が多かった。みんながみんなCDスクラッチ!真ん中に写っているお兄さんは大忙しでした。
全国のハウスファンのみなさん、お待たせしました。この日はあのROGER SANCHEZがCDJ1000をプレイ!相変わらずのすごいプレイをCDのみでやっていました。とかくスクラッチが話題になりがちなCDJ1000ですが、実はハウスのほうが向いているのかと思わされました。この翌日にはなんとMAWのKENNY"DOPE"GONZALESが登場!いやホントたまんないっす。
MACKIEのブースはスピーカーから人気のアナログ・デジタル両ミキサー各種を展示。やはり32/8BUS, 40/8BUS, D8Bはついフェーダーを触ってしまいます。32/8BUSはHDR24/96と展示してあり、セットでイージー・ハイレベルなレコーディング環境を推奨していました。
ん?気球?にしちゃあ小さい。でもデカイ。これは球状に膨らませたスクリーン上にたくさんの絵を写し出す特殊装置です。スクリーンが丸くて絵が入りきっていません。よくこんなアイデアを思いつくものだと思いますが、スクリーンが丸いから絵も丸い。つまりみづらい・・・けれども面白い。巨大なステージに浮かび上がらせたらきっと効果的かと思います。

もうひとつは去年もあった巨大トラスメーカーのブースです。今年は車が浮いていました。もうスケールが全然違います。日本ではこんなことはできないでしょう。
お次はBEHRINGER。最近発売されたV-AMPを筆頭にギターアンプが展示されています。そして有名なEURORACKミキサー。ほとんど全てのラインアップが展示されていました。配布していたカタログを見る限り、EURORACKの新製品が出るようです。こちらも期待できそうです。
歩き疲れた頃にこんなもの見ると欲しくなっちゃいますよね。これはMIDASにあったスクーター。鎖につながれてたので乗れなかったのですが、ホントに欲しかったです。これがあれば広い会場を回るのも楽なのにぃ!

ついにやってきました。我らがPEAVEY。ここではサブハーモニックシンセの新製品KOSMOSの試聴をしてきました。肝心の音はというと、何か一言では表しづらいスペーシーというか宇宙的というか・・・(意味同じです)。音がキラキラして素敵になります。稚拙な文章ですみませんが、僕はこんな印象でした。音のカラーを変えてしまう低域サブウーハー用のパライコといったところだと思います。
そしてPEAVEYのパワーアンプ新型PVシリーズとGPSシリーズ。PVシリーズはデザインが新しくなり、ラインナップも変わっていました。今まで弱点だったサイズの大きさも克服していました。どちらも日本では低価格・高出力で人気のスタンダードですね。その迫力のサウンドはサウンドハウスのショールームでぜひ聞いて頂きたいです。
次に紹介したいのはご当地イギリスメーカーのALLEN&HEATHのブースです。ここではWZシリーズが勢ぞろいです。何か落ち着きがあってやはりこう並ぶとかっこいいですよね。今回は大型ミキサー類の展示が少なかったこともあり、細かな作りや重量感のあるフォルムがとても目立ってみえました。他にもDJミキサーが並んでいて、DJ業界にも本格的に進出してきたことを実感しました。

見てください。2Fから1Fを撮ってみました。今年は照明がいっぱいなのが、こうして見ても良くわかります。とにかくすごいの一言。スポットライト。インテリジェント。DIABLO。トラスシステム。レーザー。フォグマシン。なんでもありました。
2階に陣取っていたのがYAMAHAのブースです。好評のAWシリーズAW2816とAW4416そしてPM1DにDME32、さらにコンサートスピーカーを展示。AWシリーズは人気の秘密を再確認できました。実際に触ってみるとオペレーションが非常に分かりやすく、エフェクトも良い。視認性も高く、スムーズなレコーディングができそうだと実感しました。ただブース自体のスペースが小さい分、品数も多くなく非常に残念でした。
全体的には、PA関係やレコーディング関係は人気がなく、照明やDJに多く人が集まっていたということが言えます。日本では人がたくさん入っていそうなYAMAHAのブースですら小さくて、見に来る人もまばらでした。
JBLのブースです。
ん?去年の写真とあまりかわらないよーな気がします。存在感はやはり大きいのですが、ここもブースが小さかったのが残念です。来年はもっと大きなブースで巨大な音を聞かせて欲しいところです。
DBXのブースは同じハーマングループのJBLなどと一緒になっていました。SKBのショックマウントにきちんとラックマウントされてた姿がとても美しい。また、ドライブラックもマウントされてます!PCとも接続してあり、PCからこれらのデジタルプロセッサーを操作できることが強調されています。
そして新製品のPA用プロセッサー"In-Ear-Monitor"です。一番上に見やすくラックマウントしてありました。しかしサウンドがチェックできなかったことが残念無念。今後LEXICONのリバーブなどを搭載した最先端のステージパフォーマー用モニタープロセッサーIEMが新たなライブシステムを作り出すことは間違いありません。
さらにその隣にはDBXの兄弟、DODのラック。いつものプロセッサーやEQ類をラックマウントで展示。低価格ながら、その卓越した技術で最高のコストパフォーマンスを誇るDOD。一見地味なラックマウントに見えますが、そのフォルムは十分に存在感をアピールしていました。
VESTAXではヴァイナルレコーダーをと思ったら、「触らないで下さい」の図。実際にレコードができるところを見たかったです。
でも新製品のR1 PREMIUMはいい音を出していました。ロータリーフェーダーがやはりいい。つまみの大きさ、音のまざり方、アイソレーターのキレ具合もバッチリ。これからはこのR1 PREMIUMとRANE MP2016どっちにするか、ハウスDJは悩みどころです。
さらに縦置きターンテーブル。「ターンテーブルは欲しいけど、場所取るからなぁ」なんて人にオススメです。
ABSTRACTのブースでは屋根を作り、音楽に合わせて10台近いVR8つまりバーチャルビームが動かしていました。1台でもすごいバーチャルビームがこれだけあるともっとすごい。かっこいい。スモークがモクモクたかれる中、みんなビール片手にバーチャルビームが作り出す光の模様を眺めていました。また翌日にはビキニ姿の踊り子さん2人が我々の目を楽しませてくれました。
ANTARIのブースです。会場の奥にあったので紹介が遅くなりましたが、やはりANTARIと言えばDIABLOです。しかも入れ物の陶器が素晴らしい出来です。金属の箱に入っていた今までのディアブロよりもよりリアルな炎に見えます。あなたのお部屋にもおひとついかがですか?
いいタイミングでバッチリ撮れました。ANTARI Zシリーズ。さすがANTARIのフォグマシン。フォグ出力が高いのであっという間にあたりは真っ白になってしまいました。性能の高さはよくわかりましたが、こういうところでは勢いが良すぎるので、ちょっと迷惑かも?!
さらにANTARIのブースにはこんな風にランボルギーニ・ディアブロが展示してありました。車もかっこいいですが、まわりのDIABLOがやはり雰囲気をあおります。このようにANTARIのブースは演出の仕方が他とは違い際立って見えました。DIABLOはモーターショーでも見られることになるでしょう!?
照明とともにプラザショーはDJ機器が目立っていました。ここはRED SOUND SYSTEMのブース。画期的なDJミキサーのインフェーダーとXS-FX。メーカーのおじさんが、エフェクターを使いこなして、見る人は詳しい使い方を確認していました。またループサンプラーのサイクループスも注目です。非常に簡単で使いやすいサンプラーでした。
PHONICのブースはSHUREなどと一緒になっていました。日本でもお馴染みになった使い勝手の良いパワードミキサーやコストパフォーマンスの非常に高いMMシリーズのミキサー。非常にきれいにまた見やすく展示してありました。

ミキサー類の話題が先行しているPHONICですが、今後パワーアンプなども発売されます。こちらもお楽しみに!
SENNHEISERのブースにこんな絵がありました。さてこれは何でしょう?答えはスピーカーです。私達もはじめはどこから音が出ているかわかりませんでした。?と思って耳を寄せてみるとこの絵から音が出ていました。インテリアに最適といった感じがします。省スペースかつデザイン性も高い、音も非常にクリアーでした。
照明機器メーカーMARTINのブースは今回のプラザショーの中でも最も大きい部類に入っていたでしょう。その中でもこれらのムービングヘッドは非常に目立っていました。カラフル且つスムースな動きで私達を魅了していました。サウンドハウスにELATIONのムービングヘッドが入荷するのが待ち遠しくなってしまいました。
こちらFUTURELIGHTのブースもムービングヘッドが10台以上セットされていました。上下から作り出す光の模様がすごくきれいでした。照明機器メーカーの多かった今年のプラザショー。各メーカーともとても気合いが入っていて、言葉はわからずともその意気込みは肌で感じ取ることができました。
音楽と照明の祭典プラザショー。特に今年は照明メーカーの勢いとDJ機器の技術的進歩や人気の大きさがとても印象的でした。DJ機器は新しい可能性をどんどん生み出していることが良く分かり、参加者の誰もが新しい発想を呼び起こされそうな気持ちになるような不思議な感覚があります。逆に楽器類はほとんど無く、日本国内著名メーカーの出展が少なかったことは少々さびしく感じられました。YAMAHAですら一般客がほとんど見られず、日本では人気のAWシリーズも見ていてちょっと寂しそうに見えました。逆に照明機器の多さ、巨大さ、そしてPC等での大規模な照明コントロールシステムなど初めて目にするものが多く、照明機器に対する注目が高いことがわかります。

さあ一息ついた後にロンドンの街で、ブリティッシュに一杯やろうっと!!


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